石材やコンクリート内部の細孔・クラックに下塗剤ハイドロサームの成分であるアルカリ金属塩、珪酸(シリカ)化合物が浸透し、表面にも余剰成分が疎水性薄膜を形成します。
この表面疎水性薄膜の上に二酸化チタン(TiO2)を積層することでシリカ(SiO2)-チタニア(TiO2)層が形成され、その更に表層に二酸化チタン(TiO2)薄膜が成膜されます。
ハイドロサームにより形成される疎水性薄膜では撥水により、防汚特性に欠けるため、二酸化チタン光触媒機能による親水性薄膜を形成することで親水性防汚が機能します。
さらに、二酸化チタン薄膜は親水性による降雨による汚染洗浄効果をもたらすばかりでなく、光触媒として紫外線励起されることで、活性酸素であるOHラジカルを生じます。
OHラジカルは強い酸化力をもつため、汚れの構成成分である自動車排気ガスや樹木の放出する油性分子などが建材表面に密着する以前に、
ラジカル酸化によって密着面で油性分子を分解するため、油性汚れひいては油性粘着性が取り込む微細砂、塵埃が建材表面に密着することを防止します。